通販サイト運営者のためのSEO講座「比較検討時のキーワードに対応するときのポイント」

2020.08.05

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この記事の著者

増渕 佑美

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタントとして従事。ソリューションビジネスUnitインバウンドマーケティングDivに所属。通販や人材などデータベース型サイトを中心に経験を積んでおり、現在はメディアサイトのSEOも担当し幅を広げている。
好きなこと:散歩、パズル、動物の動画をみること

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタント...

通販サイトは、トップページ・カテゴリページ・製品一覧ページ・製品詳細ページの4つのテンプレートを基本として構成されることが多いです。この連載では、SEO担当者が注力すべきページテンプレートやキーワードごとに施策のポイントを解説していきます。

今回の記事では、上記4つのテンプレートでは対応しにくいものの、ユーザーの検索が想定される以下のようなキーワードで自然検索流入を得るためのポイントをご紹介します。

  • 製品同士の違いを知りたい「製品名X 製品名Z 比較」のような比較キーワード
  • 選び方を知りたい「冷蔵庫 選び方」のような選び方キーワード
  • 人気の製品を知りたい「冷蔵庫 ランキング」のようなランキングキーワード
  • イベントに合わせて製品を選びたい「クリスマス ギフト」のようなイベントキーワード

比較キーワードへの対応

製品や型番同士の違いを知りたい「製品名X 製品名Z 比較」のような比較キーワードの検索は、購入までの検討期間が比較的長く、高価格帯の製品で多く発生すると想定されます。これらの製品を扱っている場合、よく比較される製品同士の違いを紹介するコンテンツを用意することでユーザーのニーズに応えられる可能性があります。

例)ノートパソコンやデジタルカメラのような電子機器、掃除機や炊飯器のような家電など

例えば、メーカーAの製品XがメーカーCの製品Z とよく比較されるのであれば、製品Xと製品Zの比較を詳細に説明したページp1を作成します。また、メーカーCの製品Zは、メーカーBの製品Yともよく比較されるのであれば、製品Zと製品Yの比較を詳細に説明したページp2を作成します。さらにp1とp2をあわせた製品Xと製品Y、製品Zの比較まとめページg1を作成し、g1からp1とp2にリンクを設置、p1とp2からg1にもリンクを設置しておきます。このようによく比較される製品同士のコンテンツを相互にリンクするように作成していくと、比較されやすい製品同士のどの組み合わせのキーワードにも、いずれかのページが対応できる状態を作ることができます。また、製品Xと製品Zの違いを知りたくて検索経由でp1に流入してきたユーザーがg1に遷移することで、製品Zには他の比較対象である製品Yがあることにも気付ける仕組みになります。

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(図1:製品同士の比較コンテンツを作成するときのイメージ図)

 

特に購入前に型番同士で比較検討されることが多い製品では、店員さんに質問したくなるような違いをこのページ内で紹介することで、購入を後押しできる可能性も考えられます。反対に、あまり比較されない製品同士の違いを紹介するページを作成してもほとんど意味はありません。ニーズのある情報を適切に発信していきましょう。

選び方キーワードへの対応

前述の製品同士の比較キーワードで検索するユーザーはすでに製品名や型番名をある程度把握していると推測されます。一方で、製品名や型番を知る前、特にあまり詳しくない分野で初めて買い物をするユーザーは「冷蔵庫 選び方」や「ノートパソコン 選び方」のようなキーワードで検索することが考えられます。取り扱っている製品について、選び方を検索しているユーザーが多い場合は、基本的な選び方を紹介するページの作成も検討しましょう。

このページでは、一般的な選び方を複数提示するほか、必要に応じてユーザーの比較検討に役立つ予備知識も紹介すると良いでしょう。例えば加湿器の場合、加湿方式(スチーム、気化、超音波、など)が比較検討の条件に入ることが多いと思いますが、加湿方式の違いやメリット・デメリットなどがあわせて説明されているとユーザーは選びやすくなるはずです。

ページ内では関連する製品も製品詳細ページへのリンクとともにいくつか紹介し、購入につながる経路を用意します。また、選び方ページと同じテーマで製品一覧ページを作成している場合は、相互にリンクを設置してユーザーが比較検討しやすい状態にしましょう。

ランキングキーワードへの対応

取り扱っている製品がランキングと一緒に検索されることが多い場合、ランキングページを作成することも有効です。ユーザーが求めるランキングの切り口で、ランキングに掲載できる製品が一定数以上ある場合、ページの作成を検討しましょう。

例えば、ランキングの切り口には以下のようなものが挙げられます。

  • ランキングの基準:売上数、レビュースコア、Webサイト運営者による独自評価、など

  • ランキングの対象範囲:取り扱い製品すべて、特定カテゴリの製品、など

  • ランキングの対象者:購入者全員、特定の購入者(例:20代女性、エンジニア職)、など

  • ランキングの期間:過去1年間のランキング、直近24時間のランキング、など

 

この時、類似する内容のランキングページが複数生成されてしまう場合は、インデックスの対象とするページを整理する必要があります。インデックスさせないページは、個別のURLを発行しない仕様とするか、重複コンテンツとして正規化処理を行うなどの対応を取りましょう。

ランキングページの内容も重要です。ランキングキーワードは検索者の意図にばらつきが大きく、一番売れている製品を知りたい場合や一般的な価格帯を知りたい場合、その製品で大手のメーカーを知りたい場合など、さまざまです。製品詳細ページへのリンクが並んだだけのランキングページは、この広い意図に対応できているとは言えません。特に馴染みのない製品を買おうとしているユーザーにとっては、製品を選びにくいページと言えます。訪れるユーザーが求める情報を一緒に紹介することで、より有益なランキングページにしましょう。以下にアイデアを2つ記載します。

アイデア1)メーカー名の補足情報を記載する
馴染みのない製品の場合、ランキングページに記載されているメーカー名だけでは比較検討の材料として役に立たないことがあります。各メーカーについて、○○の分野でトップシェア、創業○○年の老舗、○○製品に定評がある、など補足となる情報が一緒に記載されていたら、メーカーに関する情報がより有益なものになるでしょう。

アイデア2)ユーザーの疑問に答える情報を記載する
ランキングページでユーザーが製品を選ぶときに疑問が生じそうな内容について、回答となる情報を記載することも有効です。Webカメラの場合、解像度ごとの用途がわかりにくい可能性があるので、「仕事の会議用ならフルHD、高画質で映像や画像をプレゼンしたいときは4Kも選択肢に」のようにおすすめの用途を紹介します。また、大手メーカーから発売されていない製品の場合、ユーザーは大手メーカー製のものを探そうとするかもしれないので、「○○は大手メーカーからは発売されていません。選ぶときのポイントは△△です。」と紹介すると、ユーザーの手間を省けますし離脱を防ぐことも期待できます。製品に応じた必要な情報を記載するようにしましょう。

イベントキーワードへの対応

クリスマスや父の日や母の日、敬老の日やバレンタインなど、プレゼントを贈ることが習慣になっているイベントは複数あります。取り扱っている製品がイベントのタイミングで購入されやすい場合、イベント用のページを作成して自然検索流入を獲得できるようにしましょう。

イベント関連のページは、過去に獲得した自然リンクなどの評価を生かすため、毎年同じURLで、掲載するコンテンツを入れ替えて公開するようにしましょう。毎年異なるURLでイベントページを作成しているWebサイトが見られることがありますが、検索エンジンからのこれまでの評価を引き継げないため、好ましくありません。

また、各イベントは、イベント当日のどれくらい前から検索され始めるのか把握しておくことが重要です。下記の図の通り、イベントごとに検索が増え始める時期は異なっています。一般的に1~2カ月前には最新のコンテンツに切り替わっている状態が望ましいです。

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(図2:Google トレンドから取得した「クリスマス ギフト」「バレンタイン ギフト」「ホワイトデー ギフト」の検索トレンド)

 

コンテンツを切り替えたら、最新版であることを示すためにtitleタグやh1には「2020年」など更新した年を含めるようにしましょう。年の表記は、和暦(例:令和2年)で記載すると検索エンジンが誤認識する場合もあるようですので、西暦(例:2020年)で記載したほうが良いかもしれません。

よくある質問:イベントが終了したら次の年のイベントまでページは閉じておいたほうが良いですか?
古い情報を確認したいユーザーがいるかもしれませんので、必ずしも閉じる必要はありません。ページの目立つ位置に今年のイベントが終了したことと来年の公開予定日を掲載したうえで、公開を続けるとユーザーにとても親切です。

まとめ

本記事では製品一覧ページで対応しにくい比較検討時のキーワードに対応するためのポイントを紹介しました。比較検討時のキーワードは紹介したキーワード以外にも多くの種類があり、これに対応する方法もさまざまです。ご紹介したポイントを一例として、取り扱っている製品やWebサイトに適した施策の立案にお役立ていただけますと幸いです。

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