通販サイト運営者のためのSEO講座「取り扱い製品のメーカーやブランド名に変更があったときの対応」

2020.09.11

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この記事の著者

増渕 佑美

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタントとして従事。ソリューションビジネスUnitインバウンドマーケティングDivに所属。通販や人材などデータベース型サイトを中心に経験を積んでおり、現在はメディアサイトのSEOも担当し幅を広げている。
好きなこと:散歩、パズル、動物の動画をみること

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタント...

本記事では、通販サイトで取り扱っている製品のメーカーやブランド名が変更になるときの対応方法について解説します。頻繁に起こるケースではありませんが、M&A(買収・合併)などでメーカーやブランド名が変更になる場合に、自然検索流入を減らさないようにSEOも考慮することは重要です。SEO担当者が注意すべき点や、具体的な対応方法をご紹介します。なお、本記事ではメーカーやブランド名のみの変更を想定し、製品名自体には変更がない状況を前提とします。

SEO担当者が注意すべきこと

変更される製品のメーカーやブランド名を新しいものに更新するだけでは、下記の観点からユーザーと通販サイト運営者の双方にデメリットがあります。

・対ユーザー(特にメーカーやブランド名の変更を知らないユーザー)
変更を知らずに旧メーカー名で製品を探しているユーザーは、変更された製品を見つけることが難しくなります。また、購入検討中のメーカーAの製品(型番xxx)があるユーザーが、「xxx」と検索して訪問した通販サイトで、メーカーBの製品(型番xxx)として紹介されていた場合、購入検討中の製品と同じものと気づくことができず、購入を躊躇する可能性もあります。

・対通販サイト運営者
メーカーやブランド名の変更を知らないであろう「$旧メーカー名$ $製品一般名詞$」などのキーワードでの検索は、変更後も発生します。特に歴史がありブランドが広く浸透したものほど、検索クエリとして長期間、使用される傾向があります。通販サイト内で旧メーカーの記述を消してしまうと、検索結果に表示されにくくなってしまい、製品を探しているユーザーに来訪してもらう機会を失います。

製造元(メーカー)やブランド名が変更になる時の対応

まず、変更される製品に関する情報が掲載されている箇所の洗い出しをします。洗い出した箇所それぞれについて、ユーザーへのわかりやすさを意識し、変更内容を決めます。一般的な変更箇所と内容の例は下記となります。(下記の例ではメーカー名が変更になる場合を示します)

変更になる製品の製品詳細ページ

title要素:title要素に含めていたメーカー名を新メーカー名に変更し、カッコ書きなどで旧メーカー名も併記する
h1タグ:title要素と同様に、メーカー名を新メーカー名に変更し、カッコ書きなどで旧メーカー名も併記する
ページ内製品情報:メーカーが変更になったこと、製品自体への影響(製品自体の変更有無、購入後のサポート窓口の変更有無、など)を記載する

製品一覧ページ(●●メーカーの望遠鏡一覧、のような旧メーカー名がテーマに含まれる製品一覧ページがある場合)

title要素:title要素に含めていたメーカー名を新メーカー名に変更し、カッコ書きなどで旧メーカー名も併記する
h1タグ:title要素と同様に、メーカー名を新メーカー名に変更し、カッコ書きなどで旧メーカー名も併記する
ページ説明文:メーカーが変更になったことを説明する文言を記載する

その他、ランキングや選び方のページなどで該当メーカーを紹介している箇所があれば、旧メーカー名の併記を検討し、対応する

次に、URLの扱いを決めます。URLは検索エンジンが蓄積する評価を引き継ぐことを優先して検討します。メーカーやブランドの名称に基づいてURL文字列を設定していた場合でも、URLを変更せずに新メーカーあるいはブランド名称をページに追記して対応することが望ましいです。あるいは、新URLの作成にあわせて旧URLからその新URLにリダイレクト(301)する方法もあります。

新旧メーカーの併記期間について

変更直後は、ご紹介したとおり新旧のメーカーやブランド名を併記することが望ましいです。しかし、併記すべき期間は、旧メーカーや旧ブランドの該当製品の認知度や事業譲渡の話題性などにより異なります。メーカーの変更自体が大きな話題となるなど、旧メーカー名に関連する検索が短い期間で減少する場合は、短い期間で併記をやめても問題ないと推測されますが、長期にわたって旧メーカー名に関連する検索が残る場合は、併記する期間も長い方が好ましいです。Google トレンドなどの検索トレンドを把握できるツールで「$旧メーカー名$ $製品一般名詞$」などのトレンドを確認し、トレンドが下がってくるタイミングを目安とすると良いでしょう。

下記の例は、過去にパソコン事業を売却したメーカーと買収したメーカーの、「パソコン」掛け合わせの検索トレンド推移です。売却したメーカー(青線)の検索トレンドは売却後から下降していき、買収したメーカー(赤線)の検索トレンドが入れ替わるように上昇しています。

34739767865_01

 

(図1:過去にパソコン事業を売却したメーカーと買収したメーカーの「パソコン」掛け合わせの検索トレンド推移)

 

参考:メーカー公式通販サイトの場合

メーカーが公式に運営する通販サイトでは、多くの場合で旧メーカー名の併記は難しいと推測されます。どうしても旧メーカー名の利用を一定期間続けたい場合、M&Aや事業譲渡の契約段階からこの点も含めた交渉が必要になります。

まとめ

本記事では通販サイトで取り扱っている製品のメーカーやブランド名が変更になった時の対応についてご紹介しました。頻繁に発生するケースではないからこそ対応に迷うこともあるかもしれませんが、その製品を求める人にとってのわかりやすさや検索トレンドを意識することで、SEOを考慮した対応を取ることができます。

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