【企業Instagramアカウント運用担当者必読!】 成果につながりやすいキャンペーン設計のポイントとは?

2020.09.29

Share

本記事では、Instagramのアカウント開設を検討している、もしくはすでにアカウントをお持ちの企業で、フォロワー数の増加やフォロワーのロイヤリティ向上を目指す担当者、キャンペーンの設計に課題をお持ちのSNSマーケティング担当者向けに、効果的なキャンペーンの企画立案方法や業務設計、事務局運営の仕方などを解説します。また、女性向けヘアケア、スキンケアブランドのキャンペーン事例も交えながらご紹介します。

※本記事は資料ダウンロード『Instagramのフォロー&ハッシュタグキャンペーン設計方法』からの一部抜粋です。より詳しい内容は、こちらより資料ダウンロードをお願いします。

Instagramキャンペーンを活用すべき理由

知っておきたい!Instagramキャンペーン設計の成功のポイント 」でも記述の通り、Instagramは2010年の開始以降、若年層を中心に熱狂的な支持を受け急速に拡大しているメディアです。さまざまな機能が追加され、ユーザーの使い方が多様化し、広告メニューも増えました。国内アクティブアカウント数は3,300万を突破※1し、さまざまなアカウントが乱立しています。そのなかでも、企業アカウントは全世界で2500万※2となり、運用していくうえで他社アカウントとの差別化が重要なポイントとなります。

さらに、2020年5月には、米FacebookがFacebookとInstagramで簡単にオンラインストアを開設できる「Facebook Shops」というサービスを開始しました。これにより消費者はInstagram、Facebook上で商品を選んで、シームレスに購入できるようになりました。日本でも2020年6月に「Facebookショップ」としてサービスを開始し、マーケティングツールとして欠かせない位置づけになっています。

企業がビジネスアカウントを成長させていくためには、ファン数(フォロワー数)を増やしていく必要があります。定常的な運用だけでなく、キャンペーンを定期的に実施しフォロワー増加の山 を作りながら運用していくことが求められます。マーケティング施策としても位置づけられるInstagramキャンペーンを効果的に実施すること、また、成果につながりやすいキャンペーンを設計することが重要なポイントになります。

※1:参照元 Facebook Newsroom 2019年6月7日『Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破

※2:参照元 Facebook Newsroom 2017年12月1日『Instagram、プラットフォーム上のビジネスが2500万を超えたことを発表

 

Instagramキャンペーン実施のためのPDCAステップ

まず、Instagramキャンペーンを実行するうえで重要な3のステップとして以下を踏まえながら設計していきましょう。
(1) キャンペーンの実施目的を決める(キャンペーンの種類)
(2)キャンペーンの内容を決める(KPI、予算、ターゲット、期間、賞品、運用体制)
(3)キャンペーン後、効果を分析する

(1)キャンペーンの実施目的を決める(キャンペーンの種類)

「何のために」、「誰のために」Instagramキャンペーンを実施するのかを明確にしましょう。「アカウントを広く知ってもらいたい(認知を広げたい)」、「ECサイトや店舗、イベントへ集客させたい」、「商品を購入してもらいたい」か など、状況によって目的もさまざまです。目的によりキャンペーンの内容もKPIも大きく変わってきます。例えば、Instagramアカウントのフォローや「いいね!」で参加が完了する“フォローいいねキャンペーン”、指定ハッシュタグをつけて写真を投稿してもらう写真コンテスト形式など、目的によってキャンペーンの内容は大きく異なります。

どのようなキャンペーンを実施するか選定するためには、自社にどのような課題が潜んでいるのかを把握、理解しておく必要があります。「フォロワーを増やしたい」や「UGCを高めたい(ユーザーとのコミュニケーションを活発化させたい)」など、課題の抽出を通して何を目的としたキャンペーンにするのかをまず明確にしましょう。

(2)キャンペーンの内容を決める(運用体制、KPI、予算、ターゲット、期間、賞品)

Instagramキャンペーンの目的が決まったら、次は具体的な内容や必要なリソースを検討していきましょう。おおよそ以下の要素を考える必要があります。

・運用体制
どのような体制でInstagramキャンペーンを運用するかを決めるのは重要なポイントです。自社で運用するのか、外注するのかをまず決定したうえでキャンペーンサイトの準備や告知方法、賞品 、事務局業務(賞品の発送等)などキャンペーンの内容に応じて予め運用体制を整備しておきます。

・KPI
目的をもとにKPIを設定します。キャンペーン終了後に効果検証、分析の際にも使用するため必ず設定しましょう。ただし、KPIは最小限の設定にとどめておくことが大切です。たくさん設定するとキャンペーンの目的自体を曖昧にしてしまうリスクもあるため最低限にとどめておくことが大切です。

・予算
キャンペーンを実施するにあたって必要な予算を算出します。キャンペーンの効果がどれくらいあれば予算を回収できるのかも試算しておくとよいでしょう。予算をかけるだけに見合ったキャンペーン内容か、賞品が予算に見合った内容かなど判断する重要な要素になります。

・ターゲット
新規顧客(フォロワー)を獲得したいのか、既存顧客(フォロワー)の信頼や愛着などロイヤルティを高めたいのかなど、目的に沿ってターゲットを設定します。

・期間
いつキャンペーンを実施するのかも重要な要素のひとつです。シーズナリティを考慮してキャンペーンをおこなうのか、自社の売り上げが高まる繁忙期にキャンペーンをおこなうのかなどを考慮したうえで設定します。

・賞品
参加へのモチベーション向上を意識したキャンペーン設計を前提として、賞品はターゲットの心をつかむものを選定基準とします。キャンペーンとマーケティング目的に則った数量と内容を選びましょう。

(3)キャンペーン後、効果を分析する

Instagramキャンペーンの実施後、必ず効果を分析しましょう。設定した目的やKPIは達成できているか、達成できていた場合の成功要因は何か、達成できなかった場合は何が足りなかったのかを把握することが次回のキャンペーン実施につなげる大切なポイントになります。PDCAサイクルを回しながら新たにInstagramキャンペーンをおこなうことで継続的に効果を高めていくことができます。

キャンペーンを成功させるための工夫ポイント!

成果につながるキャンペーンをおこなううえで一例ですが、工夫するポイントは以下になります。
(1)キャンペーンへの参加を促進させるための工夫(キャンペーン名、広告との連動)
(2)キャンペーン賞品の工夫
(3)ハッシュタグの工夫
(4))Instagram以外でのキャンペーン告知や認知手法の工夫
(5)その他のアイデアや工夫

(1)キャンペーンへの参加を促進させるための工夫(キャンペーン名、広告との連動)

nstagramキャンペーンを話題にするためには、思わず参加したくなるキャンペーン名をつけ、広告出稿も検討するとよいでしょう。また、キャンペーンへの参加ハードルを低くすることもひとつのポイントになります。

以下は女性向けヘアケア、スキンケア商品を展開するアカウントが新商品の発売時に行ったInstagramキャンペーンです。このキャンペーンの特徴は大きく分けてふたつあります。

35358872934_01

(図1:フォロー&いいねキャンペーンのクリエイティブ)

 

ひとつ目は、同社の公式Instagramアカウントをフォローしていいねを押すだけで参加できる「フォロー&いいねキャンペーン」という点です。ユーザーからすれば、フォローして、いいねを押すだけでキャンペーンに参加完了となるため心理的なハードルがかなり低いと言えます。

ふたつ目は、キャンペーン名や内容の工夫です。キャンペーンの企画時期が新型コロナウイルス感染症に伴う自粛期間中であったこともあり、「stay home」を銘打ったキャンペーンとしていました。また、訴求商品が世界の香りシリーズであったため「行ったつもりで」や「おうちにいながら旅ができる」といった時勢を鑑みつつ、ユーザーのモチベーションを喚起する切り口でおこなった点もポイントです。

(2)キャンペーン賞品の工夫

Instagramキャンペーンの賞品は自社マーケティングを意識することでよりユーザーの参加を見込め、成果につながりやすいキャンペーンを醸成することができます。同じく上記のアカウントの賞品もただ新商品をプレゼントするだけでなく、他商品やバスアイテムをセットにしてプレゼントすることによって当選人数は少ないものの多くのユーザーが参加しました。賞品を選ぶポイントとしては、“お得感(豪華)”や“意外性”、“限定感”という要素が重要になってきます。

(3)ハッシュタグの工夫

Instagramキャンペーンではオリジナルハッシュタグ(#〇〇〇)を活用しましょう。特にハッシュタグを活用した写真投稿キャンペーンで重要になります。オリジナルハッシュタグは自社のブランディングやキャンペーンの効果検証にも役立つものです。写真投稿キャンペーンに限らずユーザーからの拡散を狙う意味でもハッシュタグは有効です。「#キャンペーン」系のハッシュタグは懸賞アカウント(懸賞参加だけを目的としているアカウント)にも見つかりやすい ため、使用する際は見極めながら 効果的に活用し、よりキャンペーンの拡散に役立てるのもポイントです。

(4)Instagram以外でのキャンペーン告知や認知手法の工夫

キャンペーンの目的や内容に応じてInstagram以外のSNSとキャンペーン告知を連動させるのも工夫のひとつです。例えば、より拡散性の高いTwitterと連動してキャンペーン告知をおこなうのも有効です。その他、Instagramキャンペーンの告知と認知の方法には、プレスリリースを掲載するWebサイトや店舗にキャンペーンの告知を掲出するなどがあげられます。また、インスタグラマーにキャンペーンを宣伝してもらうという手法もあります。インスタグラマーに宣伝してもらうことで、よりキャンペーンの参加へ促すことができます。

(5)その他のアイデアや工夫

その他の手法として、ひとつ目は予めフォロワーのなかからアンバサダーを募り商品をInstagramに投稿してもらいます。アンバサダーは、自社製品の強いファンであり、愛用者でもあるため熱意をもって商品をPRしてくれます。このようなアンバサダーをひとりでも多く見つけ、こまめなコミュニケーションを育むことで長期的なファンの形成につなげることができます。

ふたつ目に、他社とコラボするというのもアイデアのひとつです。コラボしてもらう企業選びから事前調整など実施する際のハードルは高くなりますが、他社とコラボレーションすることにより、自社のファン以外にもブランド認知を拡充することができ、大きなシナジー効果も期待できます。

まとめ

2020年6月の「Facebookショップ」のサービス開始からも見て取れるように、Instagramは認知や興味喚起、ファンの醸成の段階から購買やその先のLTV向上領域までを担うメディアに進化し続けています。Instagramをマーケティングツールのひとつとして活用することでビジネスの幅も広がります。そのためには、まずビジネスアカウントへ質の高い多くのユーザーにリーチさせることが重要です。その一端を担うInstagramキャンペーンの設計は大切なポイントになります。より詳細な解説は下記リンクより資料をダウンロードしてご確認いただくことができます。効果的なInstagramキャンペーンをおこなうためにぜひご活用ください。

<DL資料>Instagramのフォロー&ハッシュタグキャンペーン設計方法

 

この記事の著者

DIGIFUL編集部

「DIGIFUL(デジフル)」は、(株)アイレップが運営する「デジタル時代におけるマーケティング」をテーマにした、企業で活躍するマーケティング担当者のためのメディアです。

当社がこれまでに得たデータや経験から、具体的事例・将来展望・業界の最新注目ニュースなどについて情報を発信しています。ニュースやコラムだけでなく、日常業務や将来のマーケティング施策を考えるときに役立つダウンロード資料や、動画で学べるウェビナーコンテンツも随時追加していきます。

デジタルマーケティングの最新情報や知見を得るための信頼できる情報源の1つとしてお役立てください。

「DIGIFUL(デジフル)」は、(株)アイレップが運営する...

Share

一覧に戻る