Google アナリティクスのタグが古いままになっていませんか?

2020.06.25

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Google アナリティクスは10年以上の長い歴史があります。元々は2005年4月にGoogleが買収した「Urchin Software Corp.」の「Urchin」と言うアクセス解析ソフトウェアが今のGoogle アナリティクスのルーツであり、その当時のタグから現在まで数段階に渡りタグや基本仕様のアップグレードが行われてきました。

そこで今回は新旧Google アナリティクスのタグを歴史に沿って解説します。旧Google アナリティクスのタグは、Google LLCのサポートが終了されており、2016年4月にデータの収集が終了するというアナウンスがされました。(しかし、2019年3月現在もデータ収集自体は行われています。)

現在の所有するWebサイトに設置してあるタグが最新ではない場合、タグのアップグレードが必須となりますので、「タグバージョン」を今一度チェックいただきたいと思います。

新旧タグの種類が複数存在

2019年3月現在、「Google アナリティクスにおける」タグの種類は下記となります。(リリース順)

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①初代「urchin.js」
②第2世代「ga.js」
 通称:クラシックタグ。Urchin時代と比べイベントトラッキングやeコマーストラッキングなど現状の主要機能を可能にした。
③第3世代「ga.js(dc.js)」
 通称:非同期タグ
④第4世代「analytics.js」
 通称:ユニバーサル アナリティクスタグ。初めてクロスドメイン トラッキングを可能にしている。
※Google タグマネージャではこちらのタグが発行される。
⑤第5世代「gtag.js」
 通称:グローバル サイトタグ。Google アナリティクスだけでなく、Google 広告やFloodlightタグも組み合わせて使用可能な最新のタグ。
※下図について、現在のツール管理画面となりこちらのタグのみ発行可能になっている。


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どのバージョンのGoogle アナリティクスタグか確認したい場合は

新規でこれから計測を開始したい等の場合は、必然的に最新のタグ「gtag.js」またはGoogle タグマネージャを使用して「analytics.js」で計測します。しかし、過去にGoogle アナリティクスを導入して計測している場合、タグのバージョンが古いかもしれません。特に導入に関わった担当者のみが情報を持っており、引継ぎや退職などの際、タグのバージョンチェックをしていない場合は注意が必要となります。

簡単にタグの確認が行える手段としてはGoogle Chromeの拡張機能による「Tag Assistant」が便利です。また、直接タグを確認する場合は、各バージョンのタグについてコードの記述がそれぞれ異なるため、下記の図でまとめて紹介します。基本的にはこのふたつの方法を使って確認することで、どのバージョンのGoogle アナリティクスを使用しているのかが分かります。

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まとめ

Google アナリティクスを導入しており、導入した時期がかなり前にさかのぼる場合は一度タグのバージョンを確認することをお勧めいたします。 その際に「Urchin.js」、非同期を含む「gajs(dc.js)」を使用して計測している場合はすぐにタグのアップグレードを検討してみてください。 正しくデータが収集され計測トラブルなど起こらないように、常日頃から解析環境のチェックは重要です。

アイレップでは、新規ツール導入から導入済み解析環境の見直しを含め企業のデータ活用支援を行っております。お困りのことなどございましたらお気軽にご相談ください。

Google および Google ロゴは、Google LLC の商標です。

<DL資料>はじめてのGoogle アナリティクス 360

この記事の著者

DIGIFUL編集部

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