通販サイト運営者のためのSEO講座「製品詳細ページのポイント」(後編)

2020.07.31

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この記事の著者

増渕 佑美

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタントとして従事。ソリューションビジネスUnitインバウンドマーケティングDivに所属。通販や人材などデータベース型サイトを中心に経験を積んでおり、現在はメディアサイトのSEOも担当し幅を広げている。
好きなこと:散歩、パズル、動物の動画をみること

2014年に株式会社アイレップに入社し、SEOコンサルタント...

通販サイトは、トップページ・カテゴリページ・製品一覧ページ・製品詳細ページの4つのテンプレートを基本として構成されることが多いです。この連載では、SEO担当者が注力すべきページテンプレートやキーワード毎に施策のポイントを解説していきます。

本記事では製品詳細ページに焦点を絞り、前後編に分けてSEO担当者が考慮すべきポイントをまとめます。前編では主に運用面で対応しておくべきポイントをまとめました。後編では製品に応じた掲載すべきコンテンツの考え方をご紹介します。

前編記事へはこちら

ポイント7:製品を魅力的に紹介するコンテンツを用意する

製品の情報を独自に詳細に紹介しているページは、ユーザーの役に立ち検索エンジンからも高評価を得やすくなります。Webサイト運営者側の伝えたいことだけでなく、購入を検討するユーザーにとって有益な情報かどうかを意識してコンテンツを決めることが重要です。

 

掲載すべき情報を洗い出す

まずは製品詳細ページに掲載する情報を洗い出しましょう。製品ごとに下記の例を参考に適切な情報を検討してください。

 

・製品の基本情報

掲載する基本情報は、製品ごとに5W1Hwho(誰向け)、what(何に使う)、when(いつ使う)、where(どこで使う)、why(なぜ必要)、how(どのように使う))の情報を列挙してから選ぶ方法がおすすめです。列挙した項目は製品によって、細かい説明が必要な要素(最新ガジェットのwhatwhenなど、あまり知られていないこと)が複数あったり、わざわざ説明する必要のない要素(電子レンジのhowなど、広く知られていること)があったりするでしょう。家電製品など、基本となる役割は既に広く知られていて機能面に特徴がある製品の場合は、機能に対して5W1Hの情報を整理することも有効です。このフレームを利用して基本的な情報を整理してから、ユーザーにとって有益かどうかを基準に情報を選択すると、必要な基本情報を漏れなく洗い出すことができます。

 

・開発ストーリーや生産者情報

価格が比較的高く長期間の使用が想定される家具や、素材への関心が強いであろう食品などのカテゴリでは、開発ストーリーや生産者の情報を紹介することも有効です。作り手の紹介や素材へのこだわりを紹介することで、ユーザーにその製品の魅力が伝わりやすくなるでしょう。

 

・類似製品の比較表

類似する製品を扱っている場合は、違いが分かりやすくなるよう比較表を用意することを検討します。ユーザーが購入する際に迷うであろう製品同士で、価格や機能別の比較表があると製品選びに役立ちます。比較表の中に比較対象とした製品詳細ページへの内部リンクも設置しておくと、より便利です。

 

・既知の課題点(あれば)

その製品の良いところばかりではなく、悪いところがあれば正直に紹介することで、ユーザーに信頼できる通販サイトと認識してもらえる可能性があります。既知の課題点がある製品の場合は、課題点を具体的に紹介したうえでWebサイト運営者としての考えや対応も合わせて掲載しましょう。これにより、ユーザーは課題点も認識したうえで購入するかどうかを検討することができるほか、通販サイト自体への信頼感が高まり繰り返し買い物をしてくれるようになるかもしれません。

掲載する情報のフォーマットを検討する

次に掲載する情報ごとに最適なフォーマット(テキスト、図、写真、動画、360度画像・・)を検討します。洋服やインテリア用品など見た目が重要な製品では360度画像を用意すると分かりやすいですし、最新ガジェットや便利グッズなど利用シーンや利用方法が広く知られていない製品の場合、動画や漫画で解説しても良いでしょう。

数値で表現している箇所について別の表現も併記する

数値のみで表されることが多い、サイズや重さ、容量などについて、より分かりやすい表現がないか検討し、数値の側に目安として記載しましょう。これによりユーザーはページを見ただけで具体的なイメージを持ちやすくなります。

<別の表現の例>

・高さ15cm,7.6cm iPhone11とほぼ同じ大きさ

・重さ60g →卵1つ分とほぼ同じ重さ

・容量30L → 約3泊分の荷物が入る

製品に関わるキーワードがすべてページ内に含まれているか確認する

製品に関わるキーワードで製品詳細ページが検索結果に表示されやすくなるよう、前編のポイント4titleタグに製品の特性を表すキーワードを含める)で検討したキーワードが、すべて製品詳細ページ内に含まれていることを確認します。画像に埋め込まれているキーワードがある場合は、HTML形式で記述できるようにします。

ポイント8:製品を魅力的に紹介する画像を用意する

製品の画像を独自に複数用意しているページは、ユーザーの役に立つほか、画像検索経由での流入獲得にもつながります。製品の魅力をしっかりと伝えられる画像を用意しましょう。

 

画像は、ユーザーが購入前に気になることの中でも、テキストだけでは表現が難しい情報(サイズや質感など)を伝える手段として活用できます。製品単体の画像以外に、ユーザーがイメージしやすい物(スマートフォンなど)とのサイズ比較画像、360度画像、素材や質感がわかるようなアップの画像などを用意すると良いでしょう。また、テキストを読まなくても視覚的にすぐに理解できるよう、実際の利用シーンを撮影した画像や、使い方の紹介画像(動画)を用意しておくことも効果的です。

 

一方で画像をたくさん掲載しているページは、一般的に表示速度が遅くなります。極端に表示速度の遅いページは、自然検索結果で上位に表示されにくく、ユーザーの離脱も招きます。表示速度への配慮も忘れずにページを設計しましょう。

 

また、通販サイトにとって画像検索結果からの流入は、無視できないチャネルのひとつになっています。画像が検索エンジンにきちんと認識されるよう、画像のすぐそばには画像を説明する文章を配置する、重要な画像はページの上部に表示する、画像について説明する代替テキストを記述する(alt属性の利用)など画像検索への最適化に関する施策も実施しておきましょう。

参考:Google 画像検索に関するおすすめの方法 - Search Console ヘルプ

ポイント9:有益なレビューを収集して掲載する

ユーザーからのレビューをページ上に掲載すると、購入の意思決定をサポートできるほか、さまざまな種類のキーワードがページに掲載されることになるためテールキーワードでの自然検索経由の流入も期待できます。有益なレビューを収集し、活用するための考え方を紹介します。

レビューの入力フォームを工夫する

レビューはクオリティをきちんと管理しないと、「買ってよかったです」のような他のユーザーにとって役に立たないコメントばかりが増える懸念があります。レビューの入力フォームを工夫し、他のユーザーにとって有益なレビューが集まる仕掛けを構築することが重要です。例えば、「○○(製品名)はいかがでしたか?」という質問のみの場合、「よかったです。」などと一言の回答が集まりやすくなる傾向がありますが、「○○について、使いやすさ、軽さ、画質はいかがでしたか?」のように、製品特性に応じた切り口毎に回答を入力できる形式にしておくと、詳細なレビューを収集しやすくなります。製品に応じて質問とレビューの入力フォームを設計することが重要です。

 

レビューの対象を再考する

レビューの対象は製品本体のみで十分かどうか検討しましょう。例えばカーテンロールや組み立て式の家具など、受け取り後の導入が特殊な製品は、自宅で取り付け可能か、自分で組み立て可能か、などの情報が購入前に必要になります。製品本体に関する質問以外に、取り付けの簡易さや組み立てやすさなどの質問も含めておくと、製品の導入に関する情報も収集できるため新たに購入を検討しているユーザーの役に立ちます。

 

レビューを依頼するタイミングを工夫する

マットレスやソファなど長く使う製品は、一定期間使用した後の製品の状態を知りたいと思っているユーザーも少なくありません。これらの製品を扱っている場合、レビューを依頼するタイミングを遅らせることで有益な情報になる可能性があります。購入直後のレビューに加えて、一定期間経過後の製品の状態についてレビューを依頼することも検討しましょう。

 

レビューの掲載が向いている製品かどうか検討する

ダイエット関連商材などネガティブなレビューが集まりやすい製品や、日用消費財などレビューを読み込んでから購入するユーザーが少ないと推測される製品の場合、レビューを掲載する必要はないかもしれません。取り扱っている製品の特性に応じてレビューを掲載するかどうか検討しましょう。

 

よくある質問:悪いレビューが投稿され、スコアが下がってしまいました。どうしたらよいですか?

レビューのスコアを高くしておきたいと考えるWebサイト運営者もいるかもしれませんが、スコアが高い製品ばかりの通販サイトは逆にユーザーに警戒される可能性があります。悪いレビューを隠そうとすることは推奨しません。レビューの欄では、良い部分ばかりを見せようとするのではなく、通販サイト運営者がユーザーへの接し方を表現できる場と捉えると良いでしょう。悪いレビューへの個別の返信や改善に至るまでのやり取りをオープンに掲載しておくと製品詳細ページ内の独自の情報が増えるほか、Webサイト運営者のオープンな姿勢を示すことにもつながります。悪い点数を付けたユーザーのレビューが、製品や通販サイトの課題発見につながることもありますから、真摯に対応することを推奨します。

 

まとめ

本記事では通販サイトの製品詳細ページについて、特にコンテンツ面で考慮すべきポイントを紹介しました。充実した製品紹介コンテンツは、購入の意思決定を後押しする材料になるほか、検索エンジンからの評価を高めることにもつながります。今回の記事で紹介したポイントを、自社製品を魅力的に紹介するコンテンツづくりにお役立ていただけますと幸いです。

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