小売流通サービスにおけるショート動画の活用術

2023.08.02

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販売や営業の可能性を広げる!ショート動画接客の業界別活用術紹介ウェビナー 」では、スタッフがショート動画を制作・活用するスタッフコマースの取り組みと、ショート動画接客によるフルファネル支援パッケージの詳細を紹介しました。

本記事では、ウェビナー内容を深掘りし、小売流通のなかでも、特にスーパーマーケットにフォーカスしたショート動画の活用方法をお伝えいたします。

食料品や日用品を扱うスーパーマーケット(以下、スーパー)は、生活に欠かすことのできない存在です。スーパーは、他業種と比べても生活圏内で完結するケースが多く、一般的に他店への乗り換えのハードルが高い業界といえます。しかし、地域によっては、生活圏内に複数のスーパーがあり、値段や品揃えによって利用するスーパーを使い分ける場合もあります。そのため、スーパーにとっては、周辺地域への情報発信がもっとも影響の大きいマーケティング施策として位置づけられます。

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小売流通の課題

スーパーの集客は、折り込みチラシとデジタルチラシを活用するのが一般的でしたが、最近では、チラシサイトを介して配布するほか、公式アプリやLINE公式アカウントからプッシュ通知で情報を配信するなど、その手法は多様化しています。

一方で、まだ紙媒体のチラシが多用されている現実があるのも事実です。チラシは昔からある販促・コミュニケーション手法で、訴求力が強い一方、数日~週単位の準備期間を経てから配布/配信するため、準備に時間がかかり、スピード感に欠けるという課題があります。

例えば、「ある商品を大量に入荷したが、売れ残っているので、値下げして売り切りたい」「急に雨が降ってきて来店数が見込めないので、雨の日サービスを実施したい」「チラシに掲載した以外の特売品が入荷した」といった場合に、チラシでは来店中のお客様以外に告知することが困難です。こうしたピンポイントで発生する訴求を即時にアナウンスするためには、チラシ以外のコミュニケーション手段が必要になります。

また、チラシのクリエイティブ制作は内製、外注いずれにしろ、制作コスト(人件費や発注費)も相応にかかります。

その即時性を補完させる新たな手段として公式アプリやLINE公式アカウントの活用が台頭してきていますが、前段に述べたようにさらなる効率的な情報発信が求められるなか、「即時性に欠ける」「クリエイティブ制作に従事できる人員が限定的」「比較的コストがかかる」といったチラシの側面を補うには、情報量が多いコンテンツを低コストかつ即時で作る必要があります。それらの条件を全て満たすのが、SNSを中心に盛り上がりをみせているショート動画であると考えています。

ショート動画はスマートフォンで撮影でき、編集も手軽なことから多くの方が制作に参画しやすく、そのショート動画をSNSだけではなく、自社のWebサイトや通販サイトにも、簡単に転用できるツールが「ザッピング」です。

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小売流通でのショート動画活用例

ザッピングは、店舗スタッフが自分のスマートフォンから、SNSの動画を投稿する要領でショート動画を制作・配信することができるアプリです。制作コストを抑えつつ、鮮度の高い情報を、リアルタイムに配信することができます。

ショート動画は、長尺動画と比較して撮影も編集も手軽で、スマートフォン撮影ならではの臨場感やシズル感を表現しやすいという利点があります。特別に凝った映像でなくとも、店内の様子や、新鮮な肉、魚、野菜、おいしそうな惣菜やパンを映すだけで、訴求力の高いコンテンツになります。

ザッピングに投稿されたショート動画は、LINE公式アカウントから自動配信して集客に活用したり、店内のデジタルサイネージに表示して、POP代わりに接客に活用したりするなど、さまざまな用途に合わせて展開できます。こうすることでひとつのショート動画を、Webサイト・通販サイト・SNSに掲載し、LINE公式アカウントから自動配信して集客に活用することが可能です。店内ではサイネージに掲出されているので、接客にも利用できます。

これらを踏まえて考えられるコンテンツには、以下のようなものが挙げられます。

  • 紙面の都合上、チラシに載せきれなかった特売情報

  • チェーン店全体でなく、特定の店舗だけで実施する特売情報

  • その日の売れ行きに応じて実施するタイムセール

  • できたて惣菜、焼きたてパンのお知らせ

  • 名物バイヤーによるおすすめ商品紹介

  • メーカー販売員による実演販売

  • 特売商品を使ったレシピ動画

  • イベント開催中で活気にあふれる店内の様子

こうしたショート動画コンテンツを、店頭でのサイネージ、自社サイト、SNSなど、複数の媒体に配信することで、生活者と密接なつながりを持てるようになります。これによって、お得意様のロイヤルティやLTVの向上を促すとともに、まだ来店したことのない見込み顧客の来店機会の創出につなげることができます。

アイレップが提供する「ショート動画接客によるフルファネル支援パッケージ」では、SNSアカウントの運用代行、サイネージ投影など、生活者との接点をフルファネルでカバーしています。ザッピングを活用したスタッフコマースと併せてご利用いただくことで、より効果的な情報発信をおこなえます。

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ショート動画活用支援サービス

「ザッピング」のご利用は、販売代理店であるアイレップにご相談ください。主な支援内容は下記の通りです。

・全体プランニング
・ザッピング導入支援
・SNSアカウント運用
・スタッフコマース事務局対応
・クリエイティブ/動画制作支援
・SNS広告運用


また、生活者の興味関心を引くためのコンテンツ作りや撮影のコツなどをウェビナーでレクチャーする、ショート動画内製化支援もおこなっています。生活者のニーズに寄り添った情報発信をするためにも、まずはお気軽にご相談ください。

▼その他の業界活用

教育サービス
小売り流通

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この記事の著者

野田 大介

株式会社ファナティック
代表取締役

ファッション誌の編集、スニーカーブランドの生産管理、アパレルブランドでの通販責任者を経て、2016年に株式会社ファナティック設立。大手アパレル通販のリニューアル支援や売上改善の傍ら、2017年にLINE公式アカウントの自動配信ツール「ワズアップ!」を提供開始。2020年には日本で6人だけのLINEの認定講師 LINE Frontlinerに任命(2022年現在9名)。2021年には動画接客ツール「ザッピング」の提供を開始。

株式会社ファナティック
代表取締役

ファ...

岡本 和久

株式会社博報堂
DXソリューションデザイン局
イノベーションプランニングディレクター

システムインテグレーター、メディアサービス企業を経て、博報堂入社。システムインテグレーターでは資産運用会社向けのSaaSサービスの開発に従事。メディアサービス企業では分譲マンションデベロッパー向けにマーケティング、メディアプランニング、商品開発にて事業伸長に貢献。博報堂では、OMO、B2Bマーケティング、MaaSのプランニングチームを歴任し、事業開発、UX、DX、AI等のテーマで得意先業務をアップデート。JDLA Deep Learning for ENGINEER 2021#2。

株式会社博報堂
DXソリューションデザイン局
イ...

瀬戸 航

株式会社ファナティック

ファッション誌編集者、Webサイト/ECサイト/アプリの企画・開発・運用を経て2020年にファナティック入社。アパレル企業を中心に延べ100社を超えるデジタル領域での支援実績を持つ。ファナティックでは、LINE公式アカウントの自動配信ツール「ワズアップ!」、動画接客ツール「ザッピング」の機能開発や導入プロジェクト管理、カスタマーサクセスを担当し、クライアントECの売上向上を支援。

株式会社ファナティック

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