
この記事の著者
後藤 千裕
2014年デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社へ入社。Twitter担当として広告商品の拡販、広告運用業務に従事。2016年よりアイレップへ参画し、ソーシャルメディアを中心に広告商品の拡販、運用、アイレップ独自商品の開発などを担当。直近では各プラットフォームと協業し、企業(広告主)向けのクリエイティブワークショップの実施、セミナーへの登壇など活動の幅を広げている。
▼趣味/特技
90~00年代にまつわること全般が好き(特に90~00年代のガールズカルチャー)/身近な人のモノマネ、歌マネが得意(Chara、中島美嘉、絢香など)
2014年デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社...
音声コンテンツ・音声でのコミュニケーションが賑わいを見せていますが、Twitterにも音声で会話ができる機能が登場しています。「Twitter Spaces(スペース)」なる音声コミュニケーションの機能は近日ローンチを予定しており、現在も一部ユーザー限定で利用可能となっています。今回は、Twitter Spacesをいち早く利用してみた感想とともに、機能をご紹介いたします。
1.続々登場するTwitterの新機能
1-1.Fleet(フリート)
2020年秋に登場したFleetは、Instagramのストーリーズのように画像・動画が全面に表示され、24時間で投稿が消える「より気軽な投稿」を促す機能です。
タイムラインに流れてくるテキストコミュニケーションがメインだったTwitterにおいて、「テキストでのツイートはしなくてもビジュアル(画像・動画)でのフリートはする」というユーザーが増えてくる可能性も期待されます。
(著者TwitterアカウントでのFleet作成画面)
1-2.ニュースレター
米国時間2021年1月26日にTwitterが買収したニュースレター配信サービス「Revue」。現在ではTwitterからRevueへ直接アクセスすることが可能となっており、フォロワーをはじめとする購読者向けにニュースレターを配信できます。Twitterでの情報発信よりも確実に、濃く情報を届けたい企業やユーザーの利用が期待されるサービスです。
▼PC版Twitterの左メニューバーから「ニュースレター」へアクセス可能
2.Twitter Spaces(スペース)とは?
2-1.どんな機能?
直近でTwitterに実装される機能のひとつが「Twitter Spaces(スペース)」です。
今年1月、TwitterがソーシャルポッドキャストサービスのBreakerを買収したことで音声コンテンツへの参入が期待されており、当初より同サービスの開発チームがTwitter Spacesの開発に携わっていることも開示されていました。
参照元:Breaker 公式ブログ2021年1月5日「The Breaker team is joining Twitter! 」
Twitter Japanの公式アカウントからも、Twitter Spacesの近日リリースに関する告知がされています。(ワクワクするBGMと動画で期待が高まりますね!)
現在、Twitterはライブで音声会話ができる新機能「スペース」のリリースを準備しています!
— Twitter Japan (@TwitterJP) March 12, 2021
まだテスト中ですが、近日中に順次リリース予定です。でもその前にどんな機能か少しお見せしますね… pic.twitter.com/tQaA6MrI7g
Twitterアプリを開くとタイムラインの上部にフォローしている人が参加しているスペースが表示され、“進行中のリアルタイムな会話”を聞く・参加することができます。Clubhouseに近しい、リアルタイムな音声SNSです。
私のアカウントにはまだ機能が実装されておらず、自らスペースを作ることはできないのですが、フォローしているユーザーがスペースに参加しているとこのように表示されます。
2-2.実際に参加してみた
私も進行中のスペースに入ってみました。
参加する際には「リスナー」か「発言できる参加者」のどちらかを選ぶことができます(スペースを作成する際に、作成者が参加者の参加方法を制限することもできそうです)。
今回はリスナーとして参加しました。
リスナーとして参加している間にも画面左下からスピーカーリクエストを送ることができるため、採用されればスピーカーとして参加が可能です。
また、リアクション追加(♡+)のマークをタップすると、リスナーでも会話中に反応を示すことができます。現在は全部で6種類のリアクションが選べます。リアクションは何度でも、何種類でもすることができます。
参加しているユーザー(スピーカー、リスナー)は、他の人をスペースに招待することもできます。現在は「DMで招待」「ツイートで共有」「リンクをコピー」から招待が可能です。
実際に私は友人からDMで招待されたことでスペースに参加することができました。
▼スペースへの招待が届いたDM画面
3.「Clubhouse」との違いや考えられるメリットは?
いわばTwitter版ClubhouseとなるTwitter Spacesですが、プラットフォームとしての特徴や少しの機能の違いによるメリットがいくつも考えられます。
3-1.“好き“でつながるプラットフォームかどうか
Twitterには「〇〇垢」と呼ばれる専門分野に特化したアカウントを持っているユーザーが存在します。例えば、美容垢・アイドル垢など、自分が特に熱量高く発信したり情報収集をおこなったりする場所として活用されています。
そのようなアカウントを特別に持っていないユーザーでも、興味のある分野の情報を得るためにさまざまなアカウントをフォローしてTwitterを利用していることがほとんどではないでしょうか。
Clubhouseは電話帳をもとに友人を招待し、フォロー・フォロワーつながっていくため、「実は興味あるけど周りに見られたくない‥」と、ルームに入ることをためらう場面もあったのではないかと思います。
”好き“で繋がっているプラットフォームだからこそ、Clubhouseよりも特化したテーマについての会話が盛んになることが期待できますし、まさにTwitterの一番の魅力が活きるのではないでしょうか。
「美容垢」の検索結果 一部
3-2.話している映像が必要かどうか
Clubhouseだけではなく、リアルタイムなコミュニケーションが図れるという意味ではInstagramライブも同様です。しかし、複数名で参加できないことに加え、大きく異なるのが“映像が必須かどうか”です。
Instagramライブではカメラをオフにすることができないため、ライブ配信をおこなう際には話者の顔出しが必須になってしまいます。ClubhouseやTwitter Spacesでは音声のみがコンテンツとなるため、必ずしも顔写真をアカウントに設定しているユーザーでなくても会話に参加することができます(現在は)。
(Instagramは動画がメイン、Clubhouse・Twitter Spacesは音声がメイン)
特に自分の「〇〇垢」を持っているユーザーは顔写真を設定していない場合も少なくないため、メリットになるのではないでしょうか。
3-3.リアクションができるかどうか
Clubhouseのルームでは、あくまでも「声」でのコミュニケーションしかおこなえず、スピーカー同士の会話が進行されるのみです。Twitter Spacesでは、前述のとおりリスナーも数種類の絵文字でリアクションを送れます。
これはスピーカーにもリスナーにも快適な会話を促すと考えられます。スピーカーは会話中にリスナーが反応してくれることで話すことを楽しめますし、リスナーは聴いている会話に対して何のメッセージも伝えられないというモヤモヤを解消することができるはずです。
実際に私がClubhouseでスピーカーをしているときには一切の反応がないことが不安で仕方なかったですし、リスナーとして参加しているときもちょっとしたリアクション(面白いよ!いいよ!)すら送れないことをもどかしく感じる場面も少なくありませんでした。
4.まとめ
今回は、近日リリースが予定されるTwitter Spaces(スペース)の基本情報と、その活用に期待できることをまとめてお伝えしました。
これから登場する機能のため、まだまだ追加情報、アップデート、活用方法が出てくることが予想されます。詳しくは、追加機能のリリース後に続報としてお伝えできればと思います!
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